県北エリア

東北地方から連なる阿武隈山地の南端に位置する山岳地帯を有する地域です。地域北西端にある県内最高峰の八溝山で福島県と栃木県と接しています。

変化に富んだ海岸線や久慈川、那珂川の清流をはじめ、八溝山系の山並み、滝や渓谷、里山などの季節ごとの豊かな自然景観が楽しめるスポットの多いエリアです。
特に紅葉の季節には北茨城市の花園渓谷、高萩市の花貫渓谷、常陸太田市の竜神大吊橋、大子町の袋田の滝周辺は大きな円を描くように周遊ができます。竜神大吊橋でのバンジージャンプや県北ロングトレイルなどのアウトドアのアクティビティも人気を博しています。文化的にも北茨城市には日本美術院を築いた岡倉天心ゆかりの六角堂、常陸太田市には水戸藩第2代藩主徳川光圀公の隠居所でもある西山御殿(西山荘)、日立市には日立製作所創業者・小平浪平の足跡を記念した小平記念館があります。
交通面では、国道6号や国道349号、JR常磐線やJR水郡線などにより南北のアクセスが整っています。

県央エリア

県庁所在地である水戸市が中心となる地域です。太平洋岸は大洗や那珂湊などマリンレジャーと海の幸が楽しめます。

茨城県の中部に位置する地域で県庁所在地の水戸市があり茨城県の政治行政の中心です。
鉄道路線、高速道路ともに県内の各エリアとの交通網の中心ともなっています。
鉄道は県の南北を縦断するJR常磐線、県西エリア方面を結ぶJR水戸線、鹿行エリア方面を結ぶ鹿島臨海鉄道鹿島線の起点となっています。また県北エリア方面には海沿いを走る常磐線に対し、内陸に向かって走る水郡線が福島県方面につながっています。
高速道路は県の南北を縦断する常磐自動車道、県央エリアを東西に北関東自動車が通り県西方面エリア方面とを結んでいます。東方面は東水戸道路、常陸那珂有料道路に直通、国営ひたち海浜公園を抜け常陸那珂港までつながっています。東関東自動車の一部が工事中ですが、開通すれば鹿行エリア方面につながり、千葉県の成田方面へとつながります。
水戸黄門として有名な2代水戸藩主である徳川光圀ゆかりの地、そして9代藩主の徳川斉昭によって創設された日本最大の藩校(江戸時代の総合大学)である「弘道館」と歴史的にみどころも多いエリアです。また、太平洋岸は大洗や那珂湊などマリンレジャーや豊富な海の幸が楽しめるレジャースポットです。

県南エリア

筑波研究学園都市を抱え、つくばエクスプレスや首都圏中央連絡自動車道の開通で中核都市であるつくば市を中心に発展を続けています。

茨城県の南部に位置する地域で県内で最も人口が多い地域です。東京都心に近いエリアであることからベッドタウンとして発展し、また筑波研究学園都市が開発されるなどして人口が増加しています。
以前はJR常磐線が県南エリアで唯一の都心方面への鉄道路線であり、土浦市を中心として常磐線沿線である取手市、龍ヶ崎市、牛久市などが大きくが発展してきましたが、2005年の首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)の開業により筑波研究学園都市の成熟が進み、現在はつくば市を中核都市とし、つくばエクスプレス沿線である守谷市、つくばみらい市などで発展が進んでいます。
県南エリアの北部にある霊峰筑波山、東部に接する日本で2番目に大きい霞ヶ浦がシンボルです。筑波山は比較的低い標高から登山客が多く訪れ、霞ヶ浦を周回し筑波山南麓の鉄道跡のコースを走る全長180㎞のサイクリングロード「つくば霞ヶ浦りんりんロード」がにぎわいを見せます。
北東エリアにある土浦市は江戸時代から土浦城の城下町として、石岡市は古く常陸国府が置かれた地域として長い歴史を持っています。

県西エリア

筑波山の西側に広がるなだらかな地域で南北に鬼怒川が流れ、農業が盛んな地域です。北西側が栃木県、西側が埼玉県、南側が千葉県が接しています。

茨城県の西部に位置する地域で千葉県、埼玉県、栃木県と接しています。
エリアの西部に位置する古河市は東北本線(宇都宮線)が通っておりその地域では、県南エリアの常磐沿線が千葉県ルートで「柏」、「北千住」を経由し都心に向かうのに対し、埼玉県ルートで「大宮」、「赤羽」を通ります。
鉄道と同様に道路網も県南は主に常磐自動車道や国道6号を通り千葉県ルートで、東北自動車道や国道4号・新4号バイパスを通り埼玉県ルートで都心とつながっています。
県西エリアの東部にある筑波山、その西側には平坦な地形が広がっており、南部を利根川、中央に鬼怒川が流れています
古い歴史があり、平安時代に承平天慶の乱では平将門が当地で兵を挙げたとされています。

鹿行エリア

太平洋と霞ヶ浦に挟まれた地域で鹿島港を中心とした工業地帯を擁し工業化が進んでいます。また、出荷量日本一のメロンの一大産地となっています。

茨城県の南東部の地域で名称の由来は鹿島郡の「鹿」と行方郡の「行」で読み方は「ろっこう」と読みます。太平洋と霞ヶ浦に挟まれた地域です。
鉄道は、太平洋岸沿いを南北に走る鹿島臨海鉄道大洗鹿島線とその南につながるJR鹿島線が千葉県まで通っています。
農業が盛んな地域で鉾田市はメロンの大産地で出荷量は日本一を誇ります。
また、鹿島港を中心に鹿島臨海工業地帯が広がり、鉄鋼や石油化学などが集中する臨海工業地域になっています。
東国三社として古くから信仰を集める鹿嶋神社と息栖神社があり、古くからの歴史があるエリアです。
Jリーグ・鹿島アントラーズのホームタウンに鹿行全域が指定されており、都心からのアクセスも良好で鹿島灘沿岸の海岸には多くの人々がサーフィンに訪れます。